「かぼちゃ電車」
戦前から1990年代まで地域の足として愛された「かぼちゃ電車」が往時をしのばせる姿で保存され、駅舎やホームとともに公開されている。
廃止決定後、地元や鉄道ファンの有志らが「電車線の貴重な資料として遺したい」と車両・施設の保存を求めるなどした結果、モハ11・モワ51・キ116の3両が当駅構内で静態保存されることが決まった。3両は廃止当日の4月5日、東関屋駅から当駅までの間を自走で回送され、ホーム(旧1番線。当駅以南廃止後は棒線駅となっていた)に留置された。
旧月潟駅舎周辺は月潟村によって公園として整備されることとなった。駅舎などはほぼ廃止当時のまま。ホーム側の線路にはATSの地上子もそのまま残されている。旧2番線は棒線駅となってから線路が撤去されたが、2003年(平成15年)、旧2番線に面する中ノ口川の河川管理道路拡幅に伴い旧ホームを一部撤去した上で、保存車両がある旧1番線側に移動して復元され、ベンチなどが設けられた。また、駅舎北東側の貨物ホーム跡は営業運転時から長らく整備されないままだったが、土止めなど補強を施された上で駐車場として整備された。廃線敷はこの駐車場の一部を横切る形で残されており、イベントではトロッコを走行させることがある。