チョコレートとサルモネラ食中毒
ヨーロッパではチョコレートを原因とするサルモネラ食中毒が2022年に入って150件以上発生。
ヨーロッパ食品安全局(EFSA)によると、2022年4月8日の時点でサルモネラ食中毒の感染事例が、ベルギー・フランス・ドイツ・アイルランド・ルクセンブルグ・オランダ・ノルウェー・スペイン・スウェーデン・イギリスで、10歳未満の子どもを中心に150件以上報告されているとのこと。原因はベルギー産のチョコレートと特定されており、2022年4月2日から各国の管轄当局から公衆衛生上の警告が発令され、2022年4月8日に問題の製品の自主回収が実施された
2022年4月の事例では、原因となったチョコレートを生産するメーカーは衛生対策を十分に行っており、サルモネラの検査も行っていたそうです。メーカーは2021年12月に、ベルギーに構える施設のバターミルクタンクからサルモネラの1種であるSalmonella Typhimuriumを検出したそうですが、その後の製品ではサルモネラの検査が陰性だったため、チョコレートを出荷したとのこと。2022年3月に行われた分子疫学調査から、このバターミルクタンクで繁殖したサルモネラが一連の食中毒事例の原因であることが判明