2023年2月12日日曜日

山形県上山市の民俗行事「加勢鳥(かせどり)」





江戸時代から伝わり、神の化身の加勢鳥たちに住民らが「祝い水」をかける奇習。
 「加勢鳥、加勢鳥、お祝いだ、それ、カッカッカーのカッカッカッ!」



カセ鳥(カセどり)は、山形県上山市で毎年2月11日に開催される旧暦小正月の祭事。名称は「稼ぎ鳥」または「火勢鳥」に由来しており、商売繁盛や火伏せを祈願するための行事とされている。
かつては上山市だけではなく、日本全国で小正月に蓑をかぶった者が人家を訪ね、このように「カッカッカ」と鳴いて祝儀をもらうという風習があったといい、秋田県の民俗行事として知られる「なまはげ」など、類似性の見られる行事も多い。祭日に異形の姿を纏った者が現れるという点で、ケルトの伝統行事であるハロウィンと共通しているとの指摘もある。