『さよなら妖精』(米澤穂信、創元社推理文庫)を読み終わりました。
古典部シリーズと同じく、高山市と思われる場所を舞台にして高校生がメインとなっている話。
読んでいる途中でいくつか気になったことが。
ひとつは、登場人物の容姿が頭の中で具体的な像を結ばなかったこと。描写はたくさんあるのですけれどね〜。自分の能力のほうに問題があるのでしょうけれども。
次に時代背景的なものですが、ユーゴスラヴィアについての話は今となっては(自分にとっては)登場人物や作者ほどの熱意や関心をもつような事柄ではなく、登場人物の気持ちの高揚をどこか冷静に見ている自分がいるということに気付きながらの読書となってしまったこと。
それから、みんなが高校性らしからぬ大人びた言葉遣いや思考をしているというのも気になりました。特に後半の送別会の場面ですが、状況的にもああいうことはありなのでしょうかね〜 w
そうそう、弓道の試合のところは自分には縁の無い世界だけに興味深かったです。
読みながら、古典部シリーズのキャラ設定等がよくできていることを改めて認識した次第。
いろいろ書きましたが、面白く読むことができました。
- Gen's Blog: 借りてきた本(2018,04,26)