笑福亭仁鶴（しょうふくてい・にかく、本名・岡本武士＝おかもと・たけし）さんが17日、骨髄異形成症候群のため、大阪府内の自宅で死去した。84歳。
戦前の爆笑王だった初代桂春団治のレコードに影響を受け、濁りながらも温かみとおかしみを宿した声と、テンポの良い大阪弁で庶民を描く「初天神」「つぼ算」「不動坊」「青菜」「延陽伯（えんようはく）」「向（むこ）う付け」などの滑稽噺（ばなし）を得意とした。
「どんなんかな～」「うれしかるかる」などのギャグが若者たちの心をつかみ、７０年代の上方落語ブームの立役者となった。
時代劇「子連れ狼」をパロディー化したボンカレーのＣＭでのセリフ「３分間待つのだぞ」は流行語に。ＮＨＫの「バラエティー生活笑百科」では３０年以上司会を務め、「四角い仁鶴がまあるくおさめまっせ～」のフレーズで親しまれた。
