ロシアの後ろ盾で、アサド大統領率いる政権と同盟国はアレッポ東部を戦闘地域にした。16年12月、包囲された30万人の住人は食糧供給手段を断たれ、爆撃により降伏を強いられた。こうした戦術は戦争の間ずっと国内のあちこちで展開された。
オバマ米政権は13年、自国民に化学兵器を使用したアサド政権が「越えてはならない一線」を踏み越えたと発言した。だが西欧諸国は、軍事介入はしないとの決定を下した。
ロシアはシリアでの軍事介入で人口密集地を無差別に爆撃し、病院や市場、学校などを攻撃した。
ロシアのプーチン大統領がシリアでの行為に免罪符をもらったことに勢いを得て、クライナ侵攻に踏み切ったのではないかと感じているシリア人は多い。