2022年8月12日金曜日

福井県南越前町の豪雨被災地ルポ

南越前町今庄では、8月3日から雨が振り始め、24時間降水量が357ミリ、6日までの降水量は426ミリに達し、その降水量は観測史上最多だ。この大雨により河川が氾濫し、山は崩れ、全ての交通網が寸断された。
孤立した被災エリアには、驚くほど情報が入ってこない。(中略)災害時に情報を積極的に届けることの重要性を、改めて認識した。
道路上の瓦礫や土砂を取り除いて、とにかく緊急車両が通れるようにすることを“道路啓開”という。
道路啓開や復旧の作業には多くの組織が携わるが、その中心にいるのは、いつも地元の土建業者だ。すぐ動ける距離に重機があり、オペレーターがいる。何よりも地元を知り尽くしている。民間企業の人たちだが、時には二次災害の危険も顧みず、命懸けで作業にあたる。
公共事業を削減すると、廃業を余儀なくされる土建業者も少なくない。(中略)人々の役に立つ公共事業を継続的に発注し、各地で頻発する災害に備えておくのは、必要なコストである