元日本兵が記したオーシャン島での住民虐殺
敗戦を迎えて3、4日たったころ。兵舎に総員20数人が集められ、思いも掛けない命令が小隊長から下る。「残した全島民を今から処分する」「コメを盗んだと理由をつけて後ろ手に縛り、海岸に連行してただちに射殺」「最後の指揮官命令だ。総員心して掛かれ」
ハンセン病患者とその家族約40人について(中略)他島に移すと偽って、エンジンの無い大型運搬船に乗せ大発(動)艇が曳航し沖に出てから曳航を放し秘密に積んだ速射砲と機銃で撃ち沈めた
オーシャン島で島民が虐殺されたことは、奇跡的に生き延びた証言者もいて、オーストラリアが調べた間違いのない事実。旧日本軍は上陸後、島に残っていた鉱山会社の関係者、つまり連合国側の市民を殺害しており、これを隠蔽したかった。
バナバ島 (バナバとう、Banaba Island) またはオーシャン島 (オーシャンとう、Ocean Island) は、キリバス共和国に属する太平洋にある隆起した珊瑚の島。
1892年にイギリスが保護領とする。1900年にイギリスの会社「太平洋リン鉱石会社」がリン鉱石を発見、1902年、同社はエドワード7世から98年間の租借権を得るとともに、鉱石についてはトンあたり6ペンスの利権料の支払いが定められ本格的な掘削が始まる。
1942年8月26日から第二次世界大戦終結の1945年までは、大日本帝国の統治下にあった。