2023年8月17日木曜日

意図的に頭蓋変形を行なっていた「広田人」

広田人とは、弥生時代末期から古墳時代まで、つまり3世紀から7世紀までの約400年間種子島に住んでいた人々のことです。
広田人の頭蓋骨に見られる顕著な平板化と、今回の分析で見つかった縫合線のくぼみから、研究チームは「広田人の頭蓋変形(とうがいへんけい)は意図的なものである可能性が非常に高い」と結論づけました。
広田人以外の人々も頭蓋骨を変形させる風習を持っており、これまでに中世ヨーロッパの女性やユーラシアに住んでいたフン族、マヤ族、アメリカ先住民、ペルーのパラカス文化の人々など、多くの集団で頭蓋骨を変形が行われてきたことがわかっています。