「江戸時代の弓で奏でる中世の音」
— 市村弘(梅本弘 または ローガン梅本) (@kerpanen) September 9, 2023
おそらく江戸期に京都で作られた千段巻の塗籠弓で自作の蟇目鏑を射る実験をした。「兵(ひょう)」という中世の音をお聞きください
それにしても感動するのは、江戸時代の弓を使える状態で保つ漆の耐久性。人の寿命よりも長い。漆製品は間違いなく一生ものですね https://t.co/LL737o4cjq pic.twitter.com/TBWNmy3yEh
蟇目(ひきめ)
引目とも書く。上記鏑に数カ所の穴を開けたもので、鏑と同様に矢箆を上下に貫通させ、釘状のもので固定する。正式な造りは4つ穴で、これを四目(しめ)と呼ぶ。これを矢の先端に取り付けた矢を放つと穴に空気が流入する事で笛のように音が鳴り、鋭い音を発する。蟇目の出す音が邪を払い場を清めるとされている。蟇目鏑とも言う。
与一、かぶらを取つてつがひ、よつぴいてひやうど放つ。
小兵(こひょう)といふ条、十二束三伏(じゅうにそくみつぶせ)、弓は強し、浦響くほど長鳴りして、あやまたず扇の要際(かなめぎわ)一寸ばかり置いて、ひいふつとぞ射切つたる。 かぶらは海に入りければ、扇は空へぞ上がりける。