中学生たちが奪われているのは、居場所や、学力や、さまざまな努力の機会だけではない。「家族旅行をする」「クリスマスを祝う」「節目を祝う」といった家庭行事も経験していないことが多い。
本来、周囲の大人に、親のしないこと・できないことを肩代わりする義務はない。親に対して役割を果たすことを求め、応じない親を批判すれば済むことだ。大人たちがそうしている間にも、子どもたちは成長する。大きな欠落を抱えたままで。
こぼれるタネをなんとか手で受けとめ、それでもこぼれるタネを受け取ろうとまた別の手が伸びてきて・・・ということの繰り返しを続けるしかないのでしょうかねぇ。
ただ、そうした「手」があるのだということは、子どもたちやその親に広く知られていて欲しいような気がします。
そして、365日24時間利用可能で、子ども達がいかなる脅威からも守られるという施設もあってしかるべきなのではないでしょうか。