2012年12月3日月曜日

江川紹子さん講演会 覚え書き 3 オウム真理教

オウム真理教は1987年に成立。そして、1995年に教団代表の松本智津夫死刑囚が逮捕され、2000年にアレフ設立となるわけですが、その全盛期はバブル景気(1986年〜1992年)とほぼ重なるんですね〜。




1. 若者達がオウム真理教に入信した理由

特徴的だったのが、裕福な家庭に生まれ育った高学歴の若者達が入信したケースが多かったということ。

当時はバブル景気と重なっていたこともあって、経済的なことや就職のことで悩みを抱えるよりも、生き甲斐や居場所などといった抽象的な精神世界で悩む若者が目立っていた。

教祖の松本智津夫死刑囚の魅力は、悩める若者に対して即座に解決への道を示すことができた点。


2. 入信後

厳しい修行が繰り返されるなかで、教祖の考えが唯一絶対であり、個人個人の思考や判断は価値が無いものとされていく。

教祖の命令により犯罪行為を行っても、そのことが社会の中でどういう影響を持つのか想像も判断もできない人間へと変貌してしまう。

3. カルト

入信した信者の判断力を徐々に奪っていくのは、その後にできたアレフも、他のカルト教団も同じ。

カルト教団は、人の悩みや不安を取り込むことで大きくなっていく。

「自分はカルトにはまらない」などと思っている人ほど、あっさり絡めとられてしまうケースも多い。