2022年4月19日火曜日

油井宿


永谷園の「お茶づけ海苔」に入っていた歌川広重「東海道五拾三次カード」は、「由井 薩埵嶺」でした。

薩埵峠は峠に入る前の波打ち際で荒波にさらわれる旅人も多く、「親知らず子知らず」と呼ばれ、東海道の難所の一つとして知られていた。

由比宿(ゆいしゅく、ゆいじゅく)は、東海道五十三次の16番目の宿場である。現在の静岡県静岡市清水区に位置する。

市内興津地区と由比地区の境界付近は、薩埵山が海へと突き出す地形となっており、古くは海岸線を波にさらわれぬよう駆け抜ける必要があった。このため、同様の状態であった新潟県・富山県境の親不知と並び称されたり、東海道の三大難所として語られてきた。このため1607年の朝鮮通信使の江戸初訪問の際に山側に迂回コースとして造られたのが薩埵峠である。